このコラムでは報連相について取り上げます。
私が社会人になった30年ほど前、当時の上司から「田中くんはホウレンソウがなってないね」と言われたことがあります。
たとえ過去のこととは言え、こんなことを自分の会社のホームページで公開するのはとっても恥ずかしいのですが、私が思い浮かべたのは野菜のほうれん草…。
本当に世間知らずの若者でした(汗)
30年前の23歳がそんな状態でしたから、2021年の今、若手社員の方々が突然職場でホウレンソウと言われたら、当時の私のように野菜を思い浮かべる方だっているかも…いやいないですね。
このコラムでは会社の中で用いられ、仕事を進める上で欠かせない報連相を部下やメンバーに促す際のポイントについてお伝えしていきます。
目次
-
報連相の目的をハッキリ伝える
-
報連相ではどんな情報が欲しいのか?
-
嫌われいてもいい。ちゃんと報告してもらうには…
-
結局大切なことはコレ
それでは最初の1.報連相の目的をハッキリ伝えるからお伝えしていきましょう。
すっかりご存知であったり、ご想像されている通り、仕事には目的があります。顧客に製品やサービスを提供する…とか、そのことによって暮らしを快適にする・便利にする…。
その結果としてチームの目標数字が達成されて売り上げが計上され、利益が出る。
極めて当たり前のことですが、我々はこのために働いているわけです。その推敲のために必要なのが情報の共有。sの手段として報連相があります。
つまり手段の1つに過ぎません。が、管理職をしているとついこんな風に言ってしまいます。
報連相しろ(その他、報告連絡を必ず入れて…、報告連絡を欠かさないでくれ…など諸々)!
そう言われてしまうと部下の頭の中でこんな変換が起こる可能性があります。
あぁ、なんか伝えとけばいいんだな…
言っておかないと怒り出しそうだから言っとくか…
最低限のことだけ言っておけば良くね?
…という、消極的な動機による報連相が行われる。
こんな気持ちで取り組んでくれた報告で 管理職が正しい判断なり方向づけなりができるのか?と言えば難しいでしょう。
部下やメンバーから適切な報連相をしてもらうためにも、
皆んなからの情報で何をしたいのか?何を知りたいのか?
なぜその判断をする必要があるか?
そのためにどのような情報が欲しいのか?
…を明確に示しておくことをオススメします。
続いて2.報連相でどんな情報が欲しいのか?について触れます。
情報ならばなんでも良いわけではありませんよね。1次情報や2次情報といった出どころの話、あるいは6W3Hといった情報の分類、売り上げや利益に直結するような市場や競合の情報など、多くの情報が集まっても活用できない…となっては意味がありません。
だからこそここは管理職として、定められた範囲の中で意思決定する立場としてどんな情報が欲しいのか?を伝えておくべきでしょう。
そんなこと当然じゃないか!?と思われる方もいらっしゃるでしょうが、案外とそこがちゃんと現場に伝わっていなくて、いつも的はずれな報告連絡が来てどうしようもない… どうも報告も連絡も何かはぐらかされているいる気がする… と不安を感じている管理職の方は少なくないのです。
私が研修をさせていただくと10名に2〜3名の管理職さんは不安を感じていらっしゃるようです。あるいは、本当は部下やメンバーの報告連絡に 小さな不安は抱えているもののスルーしていたり、看過している方もいる…と仮定すると半数近い管理職が不安を感じているのかもしれません。
管理職の半分が報告連絡が足りない…と感じているのなら、貴社の生産性や従業員エンゲージメントはあまり高くはないようですね。
記事が長くなってきたので、続きは次回の更新で書きます!
それでは。